HEAT20は、高断熱住宅を検討するときに知っておきたい考え方のひとつです。
家づくりでは、間取りやデザイン、価格に目が向きやすい一方で、暮らし始めてからの暑さ・寒さ、冷暖房の効きやすさ、部屋ごとの温度差も大切なポイントになります。特に、冬の脱衣所や廊下の寒さ、夏の室内の暑さ、冷暖房費の負担が気になる方にとって、断熱性能は早い段階で確認しておきたい項目です。
HEAT20は、住宅の断熱性能や室温環境を考えるうえで参考にされる水準です。ただし、HEAT20だけで家の快適性が決まるわけではありません。窓、気密性、換気、日射計画、冷暖房計画、施工精度まで含めて考えることが大切です。
この記事では、HEAT20とは何か、ZEHや断熱等級との違い、G1・G2・G3の考え方、導入メリットや注意点、住宅会社選びで確認したいポイントをわかりやすく整理します。
HEAT20とは?まず知っておきたい基本
HEAT20とは何か
HEAT20とは、高断熱住宅を考えるうえで参考にされる住宅外皮性能の水準です。
住宅の断熱性能について、地域ごとの気候や室温環境をふまえながら、どの程度の性能を目指すかを考えるための目安として使われます。家づくりの現場では、G1、G2、G3といった水準で説明されることがあります。
ただし、HEAT20は「すべての住宅で必ず採用しなければならない基準」というものではありません。あくまで、これから建てる家の快適性や省エネ性を考えるための判断材料のひとつです。
断熱性能を高めることは、夏の暑さや冬の寒さに配慮しやすくなる一方で、建築費や設計内容にも関わります。そのため、HEAT20を検討するときは、地域、予算、暮らし方、住宅会社の施工力まで含めて考えることが大切です。
HEAT20で見る「外皮性能」とは
HEAT20を理解するうえで知っておきたいのが、「外皮性能」という考え方です。
外皮とは、屋根、外壁、床、窓、ドアなど、室内と外気を隔てる部分のことです。外皮性能は、こうした部分から熱がどのくらい逃げにくいか、外の暑さや寒さの影響をどのくらい受けにくいかを見る考え方です。
外皮性能を考えるときには、断熱材だけでなく、窓やサッシの性能も重要です。住宅の中でも窓は外気の影響を受けやすいため、窓の種類や大きさ、配置によって室内環境が変わることがあります。
また、断熱性能だけでなく、気密性、換気計画、日射の取り入れ方や遮り方も関わります。数値上の性能だけで判断するのではなく、建物全体としてどのように快適性をつくるかを見ることが大切です。
HEAT20が注目される理由
HEAT20が注目される背景には、住宅の省エネ性能や室内環境を重視する流れがあります。
近年は、冷暖房費、夏の暑さや冬の寒さ、健康的な室内環境への意識などから、断熱性能を重視する人が増えています。新築住宅では省エネ性能への適合が求められる流れもあり、住宅性能をどう考えるかは、家づくりの重要なテーマになっています。
ただし、HEAT20にすれば必ず光熱費が下がる、必ず健康になる、というわけではありません。実際の快適性や光熱費は、家の設計、設備、家族構成、暮らし方、冷暖房の使い方によって変わります。
HEAT20は、高断熱住宅を検討するときの分かりやすい目安のひとつです。家づくりで断熱性能を比較したい方にとって、住宅会社へ質問するきっかけにもなります。

HEAT20とZEH・断熱等級の違い
ZEHとHEAT20の考え方の違い
HEAT20とよく比較されるものに、ZEHがあります。
ZEHは、断熱性能や省エネ設備に加え、太陽光発電などによる創エネも含めて、年間の一次エネルギー消費量を考える住宅です。省エネと創エネを組み合わせて、エネルギー収支を抑えることを目指す考え方です。
一方でHEAT20は、主に建物の断熱性能や室温環境に着目した考え方です。屋根、壁、床、窓などの外皮性能を高めることで、外気の影響を受けにくい住まいを目指します。
つまり、ZEHとHEAT20は、どちらが上という関係ではありません。ZEHはエネルギー収支、HEAT20は断熱性能や室温環境を見る考え方として、それぞれ確認するポイントが違います。家づくりでは、ZEH、HEAT20、断熱等級などを分けて理解し、自分たちの暮らしに合う性能を考えることが大切です。
断熱等級とHEAT20の関係
断熱等級は、住宅性能表示制度に関わる基準のひとつです。住宅の断熱性能を示す指標として、住宅会社の説明や性能資料で目にすることがあります。
一方でHEAT20は、別の視点から外皮性能や室温環境を考えるための水準です。断熱等級とHEAT20はまったく同じものではありませんが、どちらも高断熱住宅を検討するうえで参考になります。
家づくりでは、「断熱等級はいくつですか」「UA値はどのくらいですか」「HEAT20の水準で見るとどの程度ですか」と住宅会社に確認すると、性能の比較がしやすくなります。
ただし、数値だけを並べても、実際の暮らしやすさがすべて分かるわけではありません。断熱等級やHEAT20の水準は、住宅会社の設計力や施工精度、冷暖房計画とあわせて確認しましょう。
HEAT20だけで家の快適性は決まらない
HEAT20は、高断熱住宅を考えるうえで大切な目安ですが、それだけで家の快適性が決まるわけではありません。
断熱性能が高くても、気密性が低ければ外気の影響を受けやすくなることがあります。換気計画が不十分だと、空気の入れ替えや湿度管理に不安が残ることもあります。
また、窓の配置や大きさ、夏の日射遮蔽、冬の日射取得、冷暖房の位置や容量、間取りによる空気の流れも重要です。高断熱住宅ほど、家全体をどう設計するかが暮らしやすさに影響します。
HEAT20の水準を目指す場合でも、「断熱だけ」で判断しないことが大切です。気密、換気、窓、日射、冷暖房、施工精度を総合的に見ながら、暮らしやすい家を考えましょう。
補足Point
あわせて「省エネ住宅とは?」もご覧ください。
HEAT20のG1・G2・G3とは?
G1・G2・G3の基本
HEAT20には、G1、G2、G3といった水準があります。
これらは、高断熱住宅を考えるときの目安として使われるもので、地域区分ごとに求められる断熱性能が異なります。一般的には、G1よりG2、G2よりG3の方が、より高い断熱性能を目指す水準とされています。
ただし、どの水準を選ぶべきかは、地域、予算、暮らし方、冷暖房の使い方、住宅会社の考え方によって変わります。すべての家庭にG3が必要というわけではありません。
G1、G2、G3の違いを知ることは大切ですが、細かい数値だけで判断しないようにしましょう。建築予定地の気候や、家族がどのような暮らしをしたいかを整理したうえで、住宅会社に相談することが大切です。
G1水準の考え方
G1は、HEAT20の水準の中で、断熱性能を高めた住まいを考えるときのひとつの目安です。
冬の寒さや室温低下に配慮し、現在の住まいよりも快適性を高めたい方が検討しやすい水準として説明されることがあります。
ただし、G1だから十分、G1だから不足というように一律で判断するものではありません。建てる地域や間取り、窓の大きさ、冷暖房計画によって体感は変わります。
住宅会社に相談するときは、G1水準を目指す場合に、どのような断熱材や窓を使うのか、どの部屋まで温度差に配慮できるのかを確認しましょう。
G2水準の考え方
G2は、G1よりも高い断熱性能を目指す水準です。
高断熱住宅を検討している方にとって、G2は比較対象としてよく出てくる水準のひとつです。室内の温度環境を安定させやすく、冷暖房効率にも配慮しやすい住まいを目指す際の目安になります。
ただし、G2水準だからといって、必ず暖房が不要になるわけではありません。実際の快適性は、家の大きさ、窓の性能、気密性、日射計画、換気、冷暖房設備、暮らし方によって変わります。
G2を検討する場合は、性能値だけでなく、「実際にどのような暮らし方を想定しているのか」「冷暖房計画はどうなるのか」まで確認しておくと安心です。
G3水準の考え方
G3は、HEAT20の中でもさらに高い断熱性能を目指す水準です。
快適性や省エネ性を重視したい方にとって、G3は魅力的な選択肢になることがあります。外気の影響を受けにくく、室内の温度環境を整えやすい住まいを目指す場合に検討されます。
一方で、G3を目指す場合は、断熱材、窓、サッシ、気密性、換気計画、施工精度など、さまざまな部分で高い設計・施工力が求められます。建築費が上がる場合もあるため、予算とのバランスも重要です。
G3は、誰にでも必ず必要な水準ではありません。地域や暮らし方、予算、住宅会社の提案内容を確認しながら、本当に必要な性能かどうかを考えましょう。
HEAT20を意識するメリット
室内の温度差を抑えやすい
HEAT20のような高断熱住宅を意識すると、室内の温度差を抑えやすい住まいを考えやすくなります。
断熱性能が高い住宅は、外気の影響を受けにくく、冷暖房した空気が逃げにくい傾向があります。そのため、リビングだけでなく、寝室、廊下、脱衣所、トイレなどの寒暖差にも配慮しやすくなります。特に冬場は、暖かい部屋と寒い場所の温度差が気になることがあります。高断熱住宅では、家全体の温度環境をどう整えるかを考えやすくなる点がメリットです。
ただし、断熱性能だけで必ず快適になるわけではありません。気密性、換気、冷暖房計画、間取りとのバランスも一緒に確認しましょう。
冷暖房効率を考えやすい
断熱性能を高めると、冷暖房効率を考えやすくなります。
外気の影響を受けにくい家では、冷暖房で整えた室内環境を保ちやすくなります。そのため、エアコンの使い方や設置位置、家全体の空気の流れを計画しやすくなります。光熱費については、断熱性能を高めることで負担を抑えやすくなる場合があります。ただし、実際の光熱費は、電気料金、家族構成、在宅時間、冷暖房の使い方、設備の種類によって変わります。
「HEAT20だから必ず光熱費が下がる」と考えるのではなく、省エネ性を考えるうえで重要な要素のひとつとして捉えましょう。
結露やカビ対策にもつながる可能性がある
断熱性能や窓の性能を高めることは、結露やカビ対策にもつながる場合があります。
外気の影響を受けやすい窓や壁は、室内との温度差によって結露が起こりやすくなることがあります。断熱性能を高めることで、表面温度の低下に配慮しやすくなり、結露対策を考えやすくなります。ただし、結露は断熱性能だけで決まるものではありません。換気、湿度管理、暖房の使い方、窓まわりの施工状態なども関係します。
HEAT20を意識する場合でも、換気計画や湿度の管理、窓の選び方まで合わせて確認しておくことが大切です。
将来の暮らしやすさを考えやすい
高断熱住宅は、長く住む家としての暮らしやすさを考えるきっかけになります。
子育て中の家庭では、子どもが過ごす場所の温度差が気になることがあります。高齢期まで住むことを考える場合は、脱衣所や廊下の寒さ、夜間の室温なども意識したいところです。また、在宅時間が長い家庭では、室内環境の快適性が暮らしの満足度に関わりやすくなります。高断熱住宅を検討することは、今だけでなく、将来の暮らし方を考えることにもつながります。
HEAT20は、断熱性能を数値だけでなく、暮らしの視点から考えるきっかけとして活用できます。
HEAT20を取り入れるときの注意点
建築費が上がる場合がある
HEAT20の水準を意識して高断熱住宅を目指す場合、建築費が上がることがあります。
断熱材、窓、サッシ、玄関ドア、気密処理、換気計画などにこだわると、標準仕様より費用がかかる場合があります。特に高い水準を目指すほど、仕様や施工精度も重要になります。ただし、費用差は住宅会社や建物の大きさ、地域、選ぶ仕様によって変わります。一概にいくら高くなるとは言えません。
大切なのは、初期費用だけで判断しないことです。長く住む快適性、冷暖房効率、メンテナンス、将来の暮らし方まで含めて、費用に見合う価値があるかを考えましょう。
補足Point
あわせて「新築一戸建て費用徹底解説」もご覧ください。
地域区分によって必要な水準が違う
HEAT20の水準を考えるときは、地域区分にも注意が必要です。
日本は地域によって気候が大きく異なります。寒冷地と温暖地では、冬の寒さ、夏の暑さ、日射の入り方、必要な断熱性能が変わります。そのため、同じG2やG3という言葉でも、地域によって求められる性能の目安が異なります。建築予定地に合わない設計をしてしまうと、費用をかけたのに思ったほど快適にならないこともあります。
住宅会社に相談するときは、「この地域でHEAT20のどの水準を目指すべきか」「その理由は何か」を確認しましょう。地域に合った断熱設計ができるかどうかが大切です。
気密・換気・日射計画もセットで考える
HEAT20を意識する場合は、断熱性能だけでなく、気密、換気、日射計画もセットで考える必要があります。
断熱性能が高くても、すき間が多ければ外気の影響を受けやすくなります。気密性が高くても、換気計画が不十分だと、空気の入れ替えや湿度管理に不安が残ることがあります。また、夏は日差しを遮り、冬は日差しを取り入れる工夫も大切です。窓の位置、庇、軒、カーテン、外付けシェードなどによって、室内の暑さや明るさが変わります。
高断熱住宅は、断熱材だけでつくるものではありません。気密、換気、窓、日射、冷暖房計画まで含めて考えましょう。
施工精度が重要になる
高断熱住宅では、図面上の性能だけでなく、現場での施工精度も重要です。
断熱材がすき間なく施工されているか、窓まわりの納まりが適切か、気密処理が丁寧に行われているかによって、実際の性能に差が出ることがあります。
住宅会社のカタログに高い性能値が書かれていても、施工が不十分であれば、期待した快適性につながらない可能性があります。
HEAT20を検討する場合は、施工実績、気密測定の有無、現場管理の体制、断熱施工へのこだわりなども確認しておきましょう。高断熱住宅では、設計と施工の両方が大切です。

HEAT20対応の住宅会社を選ぶポイント
HEAT20の実績や考え方を確認する
HEAT20を意識した家づくりをするなら、住宅会社の実績や考え方を確認しましょう。
住宅会社のホームページや施工事例に、HEAT20、断熱等級、UA値、気密性能などの記載があるかを見ると、性能への考え方が分かる場合があります。ただし、数値が書かれているだけで判断するのは避けたいところです。なぜその性能を提案しているのか、地域や暮らし方に合わせてどの水準をすすめるのかを説明できるかが大切です。
高断熱住宅は、仕様を高くすれば終わりではありません。住宅会社が、断熱性能を暮らしやすさとどう結びつけて考えているかを確認しましょう。
補足Point
あわせて「住宅会社どう選ぶ?」もご覧ください。
UA値・C値・断熱等級の説明を確認する
高断熱住宅を比較するときには、UA値、C値、断熱等級といった言葉が出てきます。
UA値は、住宅から熱がどのくらい逃げやすいかを示す指標です。C値は、住宅のすき間の少なさに関わる気密性能の指標です。断熱等級は、住宅の断熱性能を確認するための基準のひとつです。ただし、すべての住宅会社が同じように測定・公開しているわけではありません。UA値は計算で示されることが多く、C値は実測が必要になる場合があります。
住宅会社に相談するときは、「UA値はどのくらいですか」「C値は測定していますか」「断熱等級はどの水準ですか」と聞いてみましょう。専門用語を分かりやすく説明してくれるかも、会社選びの大切なポイントです。
窓・断熱材・換気計画まで説明してくれるか
HEAT20を意識した家づくりでは、窓、断熱材、換気計画まで説明してくれる住宅会社を選びたいところです。
断熱性能は、壁や天井の断熱材だけで決まるものではありません。窓の性能、サッシの種類、玄関ドア、床や基礎の断熱、換気方式、冷暖房計画も関わります。
「HEAT20対応です」と言われた場合でも、どの部分で性能を確保しているのかを確認しましょう。窓はどのグレードを使うのか、断熱材はどこにどのように入れるのか、換気はどう計画するのかを聞いておくと安心です。
また、夏の日射遮蔽や冬の日射取得も重要です。窓の配置や庇の設計まで含めて説明してくれる会社だと、より具体的に暮らしをイメージしやすくなります。
補足Point
関連する内容として、「窓の種類と選び方ガイド」もあわせてご覧ください。
性能と予算のバランスを相談できるか
高断熱住宅では、性能と予算のバランスを考えることも大切です。
G3など高い水準を目指すほど、断熱材や窓、施工精度にコストがかかる場合があります。一方で、予算には限りがあるため、どこまで性能を高めるかは家族ごとに違います。
大切なのは、性能を上げること自体を目的にしないことです。どの部屋で快適に過ごしたいのか、どのくらい冷暖房費を意識したいのか、将来までどのように暮らしたいのかを整理したうえで、必要な性能を考えることが大切です。
無理に最高水準をすすめるのではなく、地域、予算、暮らし方に合わせて提案してくれる住宅会社を選びましょう。

HEAT20はどんな人に向いている?
夏の暑さ・冬の寒さが気になる人
HEAT20は、夏の暑さや冬の寒さが気になる人にとって、検討しやすい判断材料です。
今の住まいで、冬に足元が冷える、脱衣所や廊下が寒い、夏に2階が暑い、冷暖房を使っても部屋ごとの温度差が大きいと感じている方は、断熱性能を重視する価値があります。
高断熱住宅では、外気の影響を受けにくい住まいを目指すため、室内の寒暖差に配慮しやすくなります。ただし、断熱だけでなく、冷暖房計画や窓の設計も重要です。
暑さ・寒さの不満がある場合は、住宅会社に「どの部屋まで温度差に配慮できますか」と具体的に確認してみましょう。
光熱費や省エネ性を意識したい人
光熱費や省エネ性を意識したい人にとっても、HEAT20は参考になります。
断熱性能を高めると、冷暖房効率を考えやすくなります。家の中の熱が逃げにくく、外気の影響を受けにくい住まいは、冷暖房の使い方にも影響します。ただし、実際の光熱費は、設備の種類、電気料金、家族構成、在宅時間、冷暖房の設定温度などによって変わります。そのため、「HEAT20なら必ず光熱費が下がる」と断定するのではなく、省エネ性を考えるうえでの重要な要素として捉えることが大切です。
光熱費を重視する場合は、断熱性能だけでなく、設備や太陽光発電、暮らし方まで含めて相談しましょう。
子育て世帯・高齢期まで見据えたい人
子育て世帯や、将来の高齢期まで見据えたい人にも、HEAT20は検討しやすい考え方です。
小さな子どもがいる家庭では、寝室や子ども部屋、脱衣所、リビングの温度差が気になることがあります。高齢期まで暮らすことを考える場合も、冬の寒さや部屋ごとの温度差に配慮したいところです。
高断熱住宅は、家の中の温度環境を考えるきっかけになります。ただし、健康への効果を断定するものではありません。あくまで、暮らしやすい室内環境を整えるための選択肢のひとつとして考えましょう。
家族の年齢や将来の暮らし方をふまえて、どの程度の断熱性能を目指すかを住宅会社と相談することが大切です。
家の性能をしっかり比較したい人
住宅会社選びで、デザインや価格だけでなく、性能もしっかり比較したい人にもHEAT20は役立ちます。
住宅会社ごとに、断熱性能への考え方や標準仕様は異なります。HEAT20、断熱等級、UA値、C値などを確認することで、住宅性能の比較がしやすくなります。
ただし、数値だけで優劣を決めるのではなく、なぜその性能を提案しているのか、施工精度をどう確保しているのか、住んだ後の快適性をどう考えているのかまで見ることが大切です。
HEAT20を判断軸のひとつとして活用すると、住宅会社への質問が具体的になります。性能を重視した家づくりをしたい方は、早い段階で確認しておきましょう。
まとめ|HEAT20は快適性と性能を考える判断材料のひとつ
HEAT20は高断熱住宅を考えるための目安
HEAT20は、高断熱住宅を考えるうえで参考になる水準です。
G1、G2、G3といった水準を知ることで、断熱性能や室温環境について住宅会社と話しやすくなります。暑さ・寒さへの不満、冷暖房効率、部屋ごとの温度差などを考えるきっかけにもなります。
ただし、HEAT20だけで家の良し悪しが決まるわけではありません。断熱、気密、換気、窓、日射、冷暖房計画、施工精度まで含めて考えることが大切です。
ZEHや断熱等級とあわせて確認しよう
家づくりでは、HEAT20だけでなく、ZEHや断熱等級もあわせて確認しましょう。
ZEHは省エネ・創エネを含めたエネルギーの考え方です。断熱等級は住宅性能表示制度に関わる基準です。HEAT20は、外皮性能や室温環境を考えるための水準として使われます。
それぞれ見るポイントが違うため、どれかひとつだけで判断するのではなく、住宅会社に分かりやすく説明してもらうことが大切です。
「断熱等級はどの水準か」「HEAT20で見るとどの程度か」「ZEHとの違いは何か」を確認すると、自分たちに合う性能を考えやすくなります。
性能だけでなく暮らし方に合うかを見る
HEAT20を検討するときは、性能だけでなく暮らし方に合うかを見ることが大切です。
G1、G2、G3のどれが正解というわけではありません。建てる地域、予算、家族構成、冷暖房の使い方、在宅時間、将来の暮らし方によって、合う性能は変わります。
高い性能を目指すことは魅力がありますが、費用や設計条件とのバランスも大切です。住宅会社と相談しながら、納得できる性能を選びましょう。
性能や住宅会社選びで迷ったら、実例を見ながら相談してみましょう。断熱性能は、数値だけでなく、実際の住まい方や住宅会社の提案力にも関わります。
「HEAT20のどの水準が合うのか」「断熱性能と予算のバランスをどう考えればいいのか」と迷ったときは、モデルハウスや施工事例を見ながら、家づくり全体の視点で整理してみましょう。
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