注文住宅の外壁で後悔しないために|おしゃれに見せる選び方と確認ポイント

注文住宅の外壁は、家の第一印象を大きく左右する部分です。

外観が整っている家は、見るたびに気分が上がりやすく、帰ってきたときの満足感にもつながります。せっかく注文住宅を建てるなら、「おしゃれな外壁にしたい」「自分たちらしい外観にしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

一方で、外壁は見た目だけで決めると後悔しやすい部分でもあります。

色が思ったより明るく見えた。汚れが目立ちやすかった。屋根やサッシと合わなかった。メンテナンス費用を考えていなかった。こうした違和感は、完成してから気づくこともあります。

外壁選びで大切なのは、デザインだけではありません。素材、色、耐久性、汚れやすさ、メンテナンス、街並みとの相性、外構とのつながりまで含めて考えることが大切です。

この記事では、注文住宅の外壁をおしゃれに見せる考え方、後悔しやすいポイント、素材や色の選び方、モデルハウスや施工事例で確認したい点を整理します。

注文住宅の外壁は家の印象を大きく左右する

外壁は、家の外観の中でも大きな面積を占める部分です。

同じ間取りや建物の形でも、外壁の色や素材が変わるだけで、家の印象は大きく変わります。白やベージュを中心にすると明るくやさしい印象になりやすく、グレーや黒を使うと落ち着いた印象になりやすいです。木目を組み合わせると、あたたかみや自然な雰囲気を出すこともできます。

ただし、外壁は家単体で見るものではありません。屋根、サッシ、玄関ドア、外構、庭、駐車場、周囲の街並みとの相性も大切です。

まずは、外壁が家づくりの中でどのような役割を持つのかを見ていきましょう。

外壁は家の第一印象を決める

外壁は、家を見る人が最初に目にする部分です。

通りから見たとき、玄関に近づいたとき、車で帰ってきたときなど、外壁の印象は日常の中で何度も目に入ります。そのため、外壁の色や素材は、住まいへの満足感にも関わります。

たとえば、明るい外壁は清潔感ややわらかさを感じやすく、濃い外壁は重厚感や落ち着きを感じやすいです。木目や塗り壁のような質感を取り入れると、自然であたたかい印象になります。タイルや石目調を使うと、上品でしっかりした印象を出しやすくなります。

ただし、第一印象だけで外壁を決めると、暮らし始めてから気になることもあります。汚れの目立ちやすさ、色あせ、メンテナンス、周囲の家とのなじみ方なども考える必要があります。

外壁は、見た目の好みと長く暮らす視点の両方で選ぶことが大切です。

外壁は屋根・サッシ・玄関ドアとの相性が大切

外壁をおしゃれに見せるには、外壁だけで考えないことが大切です。

家の外観は、外壁、屋根、サッシ、玄関ドア、軒天、雨どい、外構など、複数の要素が組み合わさってできています。外壁だけを見ると素敵でも、屋根やサッシと合わないと、全体のまとまりが弱く見えることがあります。

たとえば、外壁を白やベージュでまとめるなら、サッシや屋根を黒やグレーにして引き締める方法があります。外壁をグレーや黒にするなら、木目の玄関ドアや軒天を合わせることで、重くなりすぎず、あたたかみを出すことができます。

玄関ドアの色も、外観の印象に大きく影響します。外壁と同じ系統でなじませるのか、あえてアクセントにするのかによって、見え方は変わります。

外壁選びでは、単体のサンプルだけで判断せず、屋根・サッシ・玄関ドア・外構まで並べて考えることが大切です。

おしゃれな外壁は派手さより全体のまとまりが大切

おしゃれな外壁というと、個性的な色や目立つ素材をイメージする方もいるかもしれません。

しかし、長く見て満足しやすい外壁は、派手さよりも全体のまとまりがある外観です。外壁の色、屋根の形、窓の配置、玄関まわり、外構が自然につながっていると、落ち着いた印象になります。

反対に、外壁に多くの色や素材を使いすぎると、にぎやかに見えすぎたり、完成後に落ち着かない印象になったりすることがあります。

アクセントカラーや異素材を使う場合も、使う場所と面積を考えることが大切です。玄関まわりだけ木目にする、バルコニー部分だけ色を変える、正面から見える部分にだけタイルを使うなど、ポイントを絞るとまとまりやすくなります。

外壁デザインは、目立つことよりも、家全体として心地よく見えることが大切です。

おしゃれな外壁に見せるための基本

外壁をおしゃれに見せるためには、色や素材を感覚だけで選ばないことが大切です。

外壁は面積が大きいため、少しの色の違いでも印象が変わります。また、家の形や窓の配置、屋根の色、外構との関係によっても見え方が変わります。

ここでは、外壁をおしゃれに見せるために押さえておきたい基本を整理します。

外観のテイストを先に決める

外壁を選ぶ前に、まず外観全体のテイストを決めておくと迷いにくくなります。

ナチュラルな雰囲気にしたいのか、シンプルモダンにしたいのか、和モダンにしたいのか、ホテルライクにしたいのか。家族で方向性を共有しておくと、色や素材を選びやすくなります。

たとえば、ナチュラルな外観にしたい場合は、白やベージュ、木目、やわらかいグレーなどが合いやすくなります。シンプルモダンなら、白・黒・グレーを中心にして、直線的な形と合わせるとすっきり見えます。和モダンなら、落ち着いた色や木目、深い軒、格子などを組み合わせる方法もあります。

外観のテイストが決まっていないまま素材を選ぶと、気に入ったものを足しすぎて、全体のまとまりが弱くなることがあります。

最初に「どんな印象の家にしたいか」を決めてから、外壁の色や素材を選ぶとよいでしょう。

色数を増やしすぎない

外壁をおしゃれに見せるには、色数を増やしすぎないことも大切です。

外壁、屋根、サッシ、玄関ドア、軒天、外構など、家の外観には多くの色が入ります。外壁だけで複数の色を使い、さらに屋根やサッシ、玄関ドアも別の色にすると、全体がまとまりにくくなることがあります。

基本は、ベースカラーを決めて、そこにアクセントを少し加える考え方です。

外壁全体を白やグレーなどでまとめ、玄関まわりに木目を入れる。外壁を落ち着いたグレーにして、サッシや屋根を黒で引き締める。こうしたように、色の役割を分けると外観が整いやすくなります。

アクセントを入れる場合も、家全体のどこに視線を集めたいのかを考えましょう。玄関まわりや正面の一部など、ポイントを絞ると印象的に見せやすくなります。

色をたくさん使うよりも、少ない色をきれいに組み合わせる方が、長く見ても飽きにくい外観になりやすいです。

素材の質感をそろえる

外壁では、色だけでなく素材の質感も大切です。

同じグレーでも、サイディング、タイル、塗り壁、金属系の外壁では印象が変わります。木目調の素材も、色味や凹凸の出方によって見え方が変わります。

素材の質感をそろえると、外観に統一感が出やすくなります。たとえば、シンプルな外観にしたい場合は、凹凸や柄を少なめにするとすっきり見えます。自然な雰囲気にしたい場合は、木目や塗り壁のようなやわらかい質感を合わせるとまとまりやすくなります。

反対に、石目、木目、タイル、金属などを多く使いすぎると、にぎやかに見える場合があります。素材を組み合わせる場合は、色味や面積を調整し、どの素材を主役にするのかを考えることが大切です。

外壁は、色と素材が合わさって印象が決まります。カタログ写真だけでなく、実物サンプルや施工事例を見ながら確認しましょう。

外壁で後悔しやすいポイント

外壁選びで後悔しやすいのは、見た目だけで判断してしまう場合です。

外壁は完成後に簡単に変えにくく、家の印象にも長く影響します。また、屋外にあるため、雨、日差し、汚れ、風、地域の環境の影響も受けます。

外壁で後悔しないために、特に確認したいのは次の4つです。

  • 完成後に色が思っていた印象と違う
  • 汚れや色あせが目立ちやすい
  • メンテナンス費用を考えていなかった
  • 街並みや外構との相性を見ていなかった

この4つは、設計段階で確認しておくと防ぎやすいポイントです。

完成後に色が思っていた印象と違う

外壁でよくある後悔の一つが、色の見え方です。

小さなサンプルで見たときにはちょうどよく感じた色でも、家全体に使うと印象が変わることがあります。外壁は面積が大きいため、明るい色はより明るく、濃い色はより強く見えることがあります。

また、外壁は室内と違い、太陽光の下で見えます。晴れの日、曇りの日、朝、夕方では、同じ色でも印象が変わります。日当たりのよい面と、影になりやすい面でも色の見え方は違います。

そのため、外壁色は小さなサンプルだけで決めないことが大切です。できれば大きめのサンプルを屋外で確認し、時間帯を変えて見てみましょう。

住宅会社の施工事例や、実際に建っている家の外壁を見ることも参考になります。カタログや画面上の色だけで判断せず、できるだけ実物に近い状態で確認しておくと安心です。

汚れや色あせが目立ちやすい

外壁は、雨風や日差しを受ける場所です。

そのため、色や素材によっては、汚れや色あせが目立ちやすく感じることがあります。白い外壁は明るく清潔感がありますが、雨だれや土ぼこりが気になる場合があります。黒や濃い色の外壁は引き締まって見えますが、ほこりや色あせが目立つこともあります。

もちろん、どの色も選んではいけないということではありません。大切なのは、選んだ色や素材が、暮らす地域や敷地環境に合っているかを確認することです。

道路に近い家、交通量が多い場所、畑や空き地が近い場所、日当たりが強い場所、雨が当たりやすい面などでは、汚れ方が変わることがあります。

外壁の色を選ぶときは、完成直後の見た目だけでなく、数年後にどう見えそうかも考えておきましょう。汚れが目立ちにくい色や、メンテナンスしやすい素材を選ぶことも、長く満足するためには大切です。

メンテナンス費用を考えていなかった

外壁は、建てたあとも定期的な点検やメンテナンスが必要になる部分です。

素材や仕上げによって、メンテナンスのしやすさや費用感は変わります。初期費用を抑えられる素材でも、将来的に塗り替えや補修が必要になることがあります。反対に、初期費用が高めでも、長期的に見てメンテナンスの手間を抑えやすい素材もあります。

外壁選びでは、建築時の費用だけでなく、長く住む中でどのような手入れが必要になるかを確認しておきましょう。

たとえば、サイディングでは目地部分の状態や塗装の劣化、塗り壁では汚れやひび、タイルでは目地や下地の状態などを確認する必要があります。どの素材にもメリットと注意点があります。

「おしゃれだから」「初期費用が安いから」だけで決めず、将来のメンテナンスまで含めて比較することが大切です。

街並みや外構との相性を見ていなかった

外壁は、自分の家だけで完結するものではありません。

周囲の街並み、隣家との距離、道路からの見え方、庭や駐車場、門柱やフェンスとの相性も大切です。家単体ではおしゃれに見えても、周囲から浮いてしまうと落ち着かない印象になることがあります。

特に、外壁を濃い色や個性的な色にする場合は、周囲とのバランスも確認しておきたいところです。目立つ外観が悪いわけではありませんが、長く暮らす場所として自然になじむかどうかは大切です。

また、外壁と外構は一緒に見える部分です。外壁はおしゃれでも、外構の色や素材が合っていないと、全体の完成度が下がって見えることがあります。

玄関まわり、アプローチ、フェンス、植栽、駐車場の仕上げまで含めて考えると、外観全体にまとまりが出やすくなります。外壁で後悔しないためには、デザインだけでなく、汚れ、メンテナンス、街並み、外構まで含めて考えることが大切です。

あわせて「プロが教える最新玄関収納」もご覧ください。

素材別に見る外壁の特徴

外壁にはさまざまな素材があります。

代表的なものには、サイディング、タイル、塗り壁、金属系外壁などがあります。それぞれに見た目の印象、費用感、メンテナンスの考え方が異なります。

どの素材が一番よいというよりも、自分たちの好み、予算、暮らす地域、メンテナンスへの考え方に合うものを選ぶことが大切です。

サイディングはデザインの選択肢が多い

サイディングは、注文住宅でもよく使われる外壁材の一つです。

色や柄、質感の種類が多く、木目調、石目調、塗り壁風、シンプルな無地系など、さまざまなデザインを選びやすいのが特徴です。外観のテイストに合わせて選びやすく、コストとのバランスを取りやすい点も魅力です。

一方で、サイディングは目地部分のメンテナンスや、表面の劣化にも注意が必要です。選ぶ商品や施工方法によって、見た目の印象や将来の手入れは変わります。

サイディングを選ぶときは、カタログ写真だけでなく、実物サンプルや施工事例を確認しましょう。特に、木目調や石目調は、近くで見た印象と遠くから見た印象が違うことがあります。

また、外壁全体に使うのか、玄関まわりだけに使うのかでも見え方が変わります。デザインの自由度が高いからこそ、使いすぎず、全体のバランスを考えることが大切です。

タイルは重厚感を出しやすい

タイル外壁は、重厚感や上質感を出しやすい素材です。

色や質感によって、ホテルライクな印象や落ち着いた印象をつくりやすくなります。玄関まわりや正面の一部に使うだけでも、外観に存在感が出ることがあります。

タイルは汚れに強いイメージを持たれることもありますが、まったく手入れが不要というわけではありません。目地や下地、施工方法などによって、将来の点検や補修が必要になる場合があります。

また、タイルは初期費用が高くなりやすい素材でもあります。家全体に使うのか、見える面だけに使うのか、一部のアクセントとして使うのかによって、費用感は変わります。

タイルを検討する場合は、見た目の高級感だけでなく、費用、重さ、施工実績、メンテナンスの考え方まで確認しておきましょう。

塗り壁はやわらかい風合いを出しやすい

塗り壁は、やわらかく自然な風合いを出しやすい外壁です。

サイディングのような継ぎ目が目立ちにくく、手仕事ならではの表情を感じられることがあります。ナチュラルな外観や、シンプルでやさしい印象の家に合いやすい素材です。

一方で、塗り壁は汚れやひびが気になる場合があります。素材や仕上げ方、施工の丁寧さによっても、見え方や耐久性が変わります。

塗り壁を選ぶときは、サンプルだけでなく、実際の施工事例を見ることが大切です。光の当たり方や仕上げの模様によって印象が変わるため、近くで見たときと遠くから見たときの両方を確認しておくとよいでしょう。

また、白や明るい色の塗り壁は美しく見えますが、汚れが気になる場合もあります。敷地条件や雨の当たり方、道路からの距離なども含めて考えましょう。

金属系外壁はすっきりした印象になりやすい

金属系の外壁は、すっきりした印象やシャープな印象を出しやすい素材です。

シンプルモダンな家や、直線的なデザインの家と相性がよい場合があります。黒やグレーなどの落ち着いた色を選ぶと、引き締まった外観になりやすくなります。

一方で、金属系外壁は傷やへこみ、雨音、熱の影響などを確認しておきたい素材でもあります。地域や敷地条件によっては、向き不向きがある場合もあります。

また、色や光の当たり方によって、印象が強く出ることがあります。濃い色を選ぶ場合は、周囲の街並みや外構とのバランスも考えておきましょう。

金属系外壁を検討する場合は、実際の施工例を見て、近くで見た質感、遠くから見た印象、屋根やサッシとの相性を確認することが大切です。

外壁カラーを決めるときの考え方

外壁カラーは、家の印象を大きく左右します。

白、黒、グレー、ベージュ、ブラウンなど、どの色を選ぶかによって、外観の雰囲気は変わります。ただし、外壁カラーは好きな色だけで決めると、完成後に違和感が出ることがあります。

色を選ぶときは、家の形、屋根、サッシ、玄関ドア、外構、周囲の街並みとの相性まで考えることが大切です。

あわせて「インテリアカラーの決め方」もご覧ください。

ベースカラーは長く見ても飽きにくい色にする

外壁の多くを占める色を、ベースカラーと考えると分かりやすくなります。

ベースカラーは、家全体の印象を決める大切な色です。広い面積に使うため、長く見ても飽きにくく、周囲になじみやすい色を選ぶと安心です。

白やアイボリーは明るく清潔感のある印象になります。ベージュやブラウンは、やわらかくあたたかい印象になりやすいです。グレーは落ち着きがあり、モダンな外観にも合わせやすい色です。黒や濃い色は重厚感を出しやすい一方で、汚れや色あせの見え方も確認しておく必要があります。

ベースカラーを選ぶときは、家単体ではなく、周囲の街並みや道路からの見え方も考えましょう。

完成直後だけでなく、数年後も心地よく見えるか。自分たちが毎日見ても飽きにくいか。そうした視点で選ぶことが大切です。

アクセントカラーは使う場所と面積を絞る

外壁にアクセントカラーを入れると、外観にメリハリが出ます。

たとえば、玄関まわりだけ木目にする、バルコニー部分だけ色を変える、正面の一部にタイルを使うなど、ポイントを絞って取り入れると印象的になります。

ただし、アクセントを入れすぎると、外観がまとまりにくくなります。色や素材を増やすほど、おしゃれに見せるのは難しくなります。

アクセントカラーを考えるときは、どこを見せ場にしたいのかを決めておきましょう。玄関を印象的にしたいのか、正面から見た外観に変化をつけたいのか、庭側の雰囲気をよくしたいのかによって、使う場所は変わります。

また、アクセントカラーは、玄関ドアや外構の色とも関係します。外壁だけでなく、ポスト、表札、門柱、フェンス、植栽まで含めて考えると、外観全体のまとまりが出やすくなります。

屋根・サッシ・玄関ドアとの組み合わせを見る

外壁カラーを決めるときは、屋根・サッシ・玄関ドアとの組み合わせを必ず確認しましょう。

外壁だけを見るとよくても、屋根やサッシと合わないと、完成後に違和感が出ることがあります。特にサッシの色は、外観の印象に大きく関わります。

白い外壁に黒いサッシを合わせると、すっきり引き締まった印象になります。グレーの外壁に木目の玄関ドアを合わせると、落ち着きの中にあたたかみを出しやすくなります。ベージュ系の外壁には、ブラウンや木目の玄関ドアがなじみやすい場合があります。

屋根の色も忘れずに確認しましょう。外壁が明るい場合、屋根を濃い色にすると全体が締まって見えます。外壁も屋根も濃い色にする場合は、重く見えすぎないように、窓や玄関、外構でバランスを取ることが大切です。

外壁カラーは、単体ではなく、外観全体の組み合わせで判断しましょう。

外壁選びで確認したいメンテナンスと費用

外壁は、家を建てたあとも長く付き合っていく部分です。

おしゃれな外観にすることは大切ですが、将来のメンテナンスや費用を考えずに決めると、暮らし始めてから負担に感じることがあります。

外壁選びでは、初期費用だけでなく、点検や補修、塗り替えなどの長期的な費用も確認しておきましょう。

初期費用だけでなく将来の費用も見る

外壁材を選ぶときは、建てるときの費用だけで判断しないことが大切です。

初期費用を抑えやすい素材でも、将来的に塗り替えや補修が必要になる場合があります。反対に、初期費用は高めでも、長く使う中でメンテナンスの負担を抑えやすい素材もあります。

もちろん、すべてを高耐久な素材にすればよいというわけではありません。家づくりには、外壁以外にも予算をかけたい部分があります。断熱、耐震、収納、キッチン、外構など、家全体の優先順位の中で考えることが大切です。

外壁の費用を比較するときは、住宅会社に次のような点を確認してみましょう。

  • 初期費用はどのくらい変わるか
  • 将来的にどのような点検や補修が必要か
  • メンテナンス時期の目安はあるか
  • 部分補修がしやすいか
  • 保証やアフターサービスの内容はどうか

費用を一度に正確に見通すことは難しいですが、考え方を知っておくだけでも判断しやすくなります。

汚れやすい場所を事前に確認する

外壁の汚れ方は、家の形や敷地条件によって変わります。

雨が当たりやすい場所、日陰になりやすい場所、道路に近い場所、換気口のまわり、窓の下などは、汚れが出やすい場合があります。

外壁の色や素材を選ぶときは、どの面が汚れやすそうかを設計段階で確認しておきましょう。特に、白や明るい色の外壁を選ぶ場合は、雨だれや土ぼこりがどの程度気になりそうかを考えておくと安心です。

また、軒の出方や窓の位置、雨どいの計画によっても、汚れのつき方は変わります。外壁材だけでなく、建物の形や雨仕舞いも関係します。

見た目だけでなく、長くきれいに保ちやすいかという視点も持っておくとよいでしょう。

点検しやすさも外壁選びの大切な視点

外壁は、定期的に状態を確認することが大切です。

ひび、目地の劣化、汚れ、浮き、色あせなど、早めに気づくことで大きな補修を防ぎやすくなる場合があります。そのため、点検しやすいかどうかも外壁選びの一つの視点です。

たとえば、2階部分や高い位置の外壁は、日常的には状態を確認しにくい場合があります。隣家との距離が近い場所や、足場を組みにくい場所では、将来の点検や補修に手間がかかることもあります。

外壁材そのものだけでなく、敷地条件や建物の形によって、メンテナンスのしやすさは変わります。

住宅会社に、将来点検するときの流れや、補修が必要になった場合の対応について聞いておくと安心です。

モデルハウスや施工事例で外壁を見るときのポイント

外壁は、カタログや小さなサンプルだけでは判断しにくい部分です。

実際の建物に使われたとき、どのように見えるのか。光の当たり方でどう変わるのか。屋根やサッシ、外構とどう合うのか。こうした点は、モデルハウスや施工事例を見ることでイメージしやすくなります。

外壁を確認するときは、次の4つを意識してみましょう。

  • 近くで見た質感と遠くから見た印象
  • 日なたと日陰での色の見え方
  • 屋根、サッシ、玄関ドアとの相性
  • 外構や植栽とのつながり

写真だけで判断せず、実物を見ることで完成後のイメージ違いを減らしやすくなります。

近くで見るだけでなく遠くから見る

外壁を見るときは、近くで質感を見るだけでなく、少し離れた場所から全体を見ることが大切です。

近くで見ると素敵な柄や凹凸も、離れて見ると印象が弱くなることがあります。反対に、近くでは控えめに見える色でも、家全体に使われると強く感じることがあります。

モデルハウスでは、玄関前だけでなく、道路側や少し離れた場所から外観を見てみましょう。正面、斜め、横から見ると、外壁の印象が変わることもあります。

また、外壁材の継ぎ目や目地の見え方も確認しておくとよいです。近くで見ると自然でも、広い面で見ると線が目立つ場合があります。

外壁は、近くで見る質感と、遠くから見た全体の印象の両方が大切です。

日なたと日陰で色の見え方を確認する

外壁の色は、光の当たり方によって見え方が変わります。

日なたでは明るく見え、日陰では暗く見えることがあります。同じ外壁でも、南面と北面で印象が違って見える場合もあります。

モデルハウスや施工事例を見るときは、日なたと日陰の両方を確認してみましょう。白やベージュは、日なたではかなり明るく見えることがあります。黒や濃いグレーは、日陰では重く見える場合があります。

時間帯によっても印象が変わります。朝、昼、夕方で色の見え方が違うため、可能であれば複数の時間帯の写真や施工事例を見せてもらうと参考になります。

外壁の色は、室内の壁紙以上に光の影響を受けます。実際の屋外でどう見えるかを確認してから決めましょう。

屋根・サッシ・玄関ドアとの組み合わせを見る

外壁を見るときは、外壁単体ではなく、屋根、サッシ、玄関ドアとの組み合わせを確認しましょう。

モデルハウスで気に入った外壁があっても、自分たちの家の屋根やサッシの色が違えば、同じ印象にはならないことがあります。

特にサッシの色は、外観の印象に影響します。黒いサッシは引き締まった印象になりやすく、白やシルバー系は軽やかな印象になりやすいです。玄関ドアの色も、外壁になじませるのか、アクセントにするのかで印象が変わります。

住宅会社との打ち合わせでは、外壁、屋根、サッシ、玄関ドアのサンプルや画像を並べて確認すると分かりやすいです。

一つの素材だけで判断せず、外観全体でどう見えるかを確認しましょう。

外構まで含めて見る

外壁と外構は、完成後に一緒に見える部分です。

外壁が素敵でも、門柱、フェンス、駐車場、アプローチ、植栽とのバランスが取れていないと、外観全体の印象がまとまりにくくなります。

たとえば、ナチュラルな外壁には木目や植栽を合わせるとやわらかい雰囲気になりやすいです。シンプルモダンな外壁には、直線的な外構や落ち着いた色の門柱が合いやすい場合があります。

外壁だけ先に決めて、外構をあとから考えると、予算やデザインのバランスが取りにくくなることもあります。外壁を選ぶ段階から、外構の方向性も少し考えておくと安心です。

モデルハウスを見るときも、外壁だけでなく、玄関まわり、アプローチ、植栽、駐車場とのつながりを確認しましょう。

まとめ|外壁は見た目だけでなく長く暮らす視点で選ぼう

注文住宅の外壁は、家の第一印象を決める大切な要素です。
外壁の色や素材によって、家は明るく見えたり、落ち着いて見えたり、上質に見えたりします。せっかく注文住宅を建てるなら、自分たちらしいおしゃれな外観にしたいと考えるのは自然なことです。

ただし、外壁は見た目だけで決めると後悔しやすい部分でもあります。完成後に色の印象が違う、汚れが目立つ、屋根やサッシと合わない、メンテナンス費用を考えていなかったなど、暮らし始めてから気になることもあります。

外壁選びで大切なのは、「おしゃれかどうか」だけではありません。
素材、色、屋根やサッシとの相性、外構とのつながり、汚れやすさ、メンテナンス、街並みとの調和まで含めて考えることです。

また、外壁はカタログや小さなサンプルだけでは判断しにくい部分があります。モデルハウスや施工事例で実物を見たり、日なたと日陰での色の見え方を確認したりすると、完成後のイメージに近づきやすくなります。

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