リフォームを検討し始めると、「工務店に頼むべき?それともリフォーム会社?」と迷うことが多くなります。どちらも建物や設備の工事をしてくれる業者ですが、得意分野やサービスの範囲、価格の考え方が少しずつ違います。その違いを知らないまま選んでしまうと、「思っていた仕上がりと違う」「こんなに費用がかかるとは思わなかった」という後悔につながりかねません。この記事では、工務店とリフォーム会社の特徴やメリット・デメリットをわかりやすく整理しながら、どのように選べば理想のリフォームに近づけるのかを解説します。さらに「契約書のチェックポイント」や「工事の工程管理」「バリアフリーリフォームの実例」など、実際に役立つ具体的なポイントも紹介します。読み終わる頃には、「自分のリフォームは工務店に向いているのか、リフォーム会社に向いているのか」「契約前に何を確認しておけば安心なのか」がイメージできるはずです。
これからリフォームを進めたいと思っているなら、まずは落ち着いて全体像をつかむところから始めてみませんか。

工務店とリフォーム会社の基本的な違い
工務店の特徴と役割
工務店は、住宅の新築工事からリフォームまで幅広く対応する、地域に根ざした建築のパートナーです。家という建物全体を見ながら、構造や断熱、設備のバランスを考えて提案してくれる存在と考えるとイメージしやすいでしょう。もともと新築の建築工事を多く手掛けてきた工務店は、柱や梁、基礎など、見えない部分の構造や性能に詳しいのが強みです。そのため、耐震性を高める工事や、間取り変更を伴うリフォーム、大規模な増築など、「建物の骨組みに関わる工事」が必要なときに頼りになります。また、多くの工務店は地域密着型です。特定のエリアで長く店舗を構え、その地域の気候や土地の特徴、行政のルールなどをよく理解したうえで提案してくれます。冬の冷え込みが強い地域なら断熱や省エネを意識した提案、海が近いエリアなら塩害を考慮した外壁や屋根の仕様など、その土地に合った住まいづくりをサポートしてくれるイメージです。施工管理を自社で行っている工務店も多く、現場を管理する担当者と打ち合わせで話す担当者が同じ、もしくは距離が近いことも特徴です。誰が建築現場を見ているのかがはっきりしているので、「この部分をもう少しこうしたい」といった細かな要望も伝えやすく、工事中の軌道修正にも柔軟に対応してもらいやすくなります。工務店にリフォームを依頼するときは、過去の施工例や建物の写真を見せてもらうと、得意としているテイストや、設備・建築の考え方がわかります。例えば、自然素材の建物が多い工務店なのか、モダンなデザインが得意なのか、店舗の改装や小さな建物のリノベーションもこなしているのかなどをチェックしていくと、自分のイメージとの相性を判断しやすくなります。顔が見える距離感で、長く住まいを見てもらえるパートナーを探したい人にとって、工務店は心強い存在と言えるでしょう。
リフォーム会社の特徴と役割
リフォーム会社は、その名の通りリフォームを専門に扱う事業者です。新築よりも、今ある建物や内装を「どう変えるか」に特化しているため、キッチンやトイレ、浴室などの設備交換から、内装の一新、外壁・屋根のやり替え、大規模な間取り変更まで、幅広いリフォームメニューを用意しているところが多くなっています。リフォーム会社の大きな特徴は、デザイン性やトレンドへの感度が高いことです。最新のシステムキッチンやおしゃれな洗面台、アクセントクロス、収納アイデアなど、「今人気の内装」「今どきのリフォームスタイル」に詳しく、カタログや施工事例を見せながら具体的なイメージを提案してくれます。水回りリフォームのパックプランや、外壁・屋根の塗装セットなど、内容と費用がわかりやすいプランを用意している会社も多いため、「どこから決めていいかわからない」という場合でも検討しやすいのがメリットです。リフォーム会社は、最初のヒアリングからプラン提案、内装や設備の仕様決め、工事の段取り、完了後のアフターサービスまで、流れをパッケージとして見せてくれることが多くなっています。キッチンやトイレ、外壁、屋根といった部位ごとの専門チームを持っている会社では、その分野に詳しいスタッフが担当してくれるため、選べる商品の幅も広がります。施工後のアフターサービスがしっかりしている点も、リフォーム会社ならではです。工事完了後に気になる点が出てきたとき、一定期間の保証や定期点検があると安心感が違います。内装の色味が想像と違った・設備の使い勝手で気になることがある・外壁の仕上がりについて相談したいなど、暮らし始めてから見えてくる部分もあるので、アフターサービスの体制は事前に確認しておきたいポイントです。
工務店に依頼するメリットとデメリット
コストパフォーマンスの良さ
工務店にリフォームを依頼する大きなメリットのひとつが、コストパフォーマンスの良さです。大手のハウスメーカーやリフォームチェーンと比べると、広告宣伝費や中間マージンが少ない分、適正価格で提案してもらえるケースが多くなります。自社で職人を抱えていたり、長く付き合いのある協力業者と工事を進めていたりする工務店では、余計な経費を抑えながら、一定の品質を保つ工事がしやすくなっています。「安ければ何でもいい」ということではなく、限られた予算のなかで、快適さや性能をしっかり確保するバランス感覚を持っているのも工務店の良さです。例えば、断熱性を高める窓の入れ替えや、暮らしやすい収納計画など、「将来の光熱費や住み心地まで考えた提案」をしてくれる工務店に出会えれば、単に金額だけでなく、長い目で見たときのコストメリットも期待できます。見積書を比較するときは、金額だけではなく、「どこまでやってくれるのか」「どんな材料や設備を使うのか」「工事中のサポートはどうなっているのか」といった点も合わせて見ることが大切です。
地域密着型のサービス
工務店のもうひとつの強みは、地域密着ならではのきめ細かなサービスです。長く同じエリアで建物を手掛けてきた工務店は、その地域の気候や地盤の特徴、人気の間取り、行政の補助制度などまで含めて、住まいと暮らしを見ています。例えば、雪の多い地域では屋根の形や断熱性能、西日が強い地域では窓の位置や庇の出し方、湿気の多い地域では風通しなど、住まいと暮らし方に直結するポイントをよく理解しているのが強みです。何かあったときにすぐ対応してもらえる、という安心感も大きなメリットです。小さな不具合の相談や、住まい方のちょっとした質問でも、気軽に連絡しやすい距離感は地域の工務店ならでは。口コミや紹介で仕事が広がることも多く、住まい全体を長く見てもらえる“かかりつけ”のような存在になっていきます。これからリフォームをきっかけに長く付き合えるパートナーを探したいと感じているなら、「対応が丁寧か」「説明がわかりやすいか」といった部分も、しっかり見ておくと良いでしょう。
デメリット:専門性の不足
一方で、工務店に依頼する場合の注意点もあります。幅広く建物全体を見られる一方、特定の分野に強く特化したリフォーム会社と比べると、デザイン面や最新設備の情報量で差が出ることもあります。特に、ホテルライクな内装や、海外風のキッチン、高度な機能を持つ設備など、「強いこだわりがある部分」が多いリフォームでは、工務店によって得意・不得意が分かれやすくなります。また、工務店と一口に言っても、技術力や提案力はさまざまです。大規模なリノベーションや、構造を大きく変えるような工事になるほど、実績の差が仕上がりに影響します。依頼を検討するときは、「どの部分の工事が得意なのか」「似たような規模のリフォームを手掛けたことがあるか」「暮らし方やこだわりをきちんと聞いてくれるか」を確認しておくと安心です。イメージに近い施工例を見せてもらいながら、「この工務店なら、暮らし全体を考えたリフォームを任せられそうか」を見極めていきましょう。

リフォーム会社に依頼するメリットとデメリット
豊富な経験と知識
リフォーム会社は、多くのリフォーム案件を日々こなしているため、実績に基づいたノウハウや専門的なスキルを蓄積しています。キッチンだけ、浴室だけ、収納だけ、といった部分リフォームから、玄関や廊下、階段などを含めたトータルなコーディネートまで、多様な事例を見ている担当スタッフが、悩みや希望を整理しながら提案してくれるのが大きなメリットです。工事中に予期せぬ状況が出てきた場合でも、「こういうケースではこう対応する」という経験値があるため、比較的スムーズに対応してもらえることが期待できます。また、商品や素材の情報量が多いのもリフォーム会社の特徴です。最新のキッチン設備や省エネ性能の高い窓、使いやすい収納アイデアなど、ショールームやカタログと連携しながら、今の暮らしに合わせたプランを組み立ててくれます。「何が選べるのかわからない」という段階でも、写真や施工事例を見せてもらいながらイメージを膨らませていけるので、不安が少しずつ減っていきます。玄関の雰囲気を変える、リビングの収納を増やす、洗面室をおしゃれにしたいなど、日々の暮らしに直結するリフォームには、リフォーム会社の情報量と提案力が心強い味方になります。
デメリット:高コストの可能性
一方で、リフォーム会社に依頼する場合は、工務店と比べて費用が高くなる可能性があることも知っておきたいポイントです。専門性の高いスタッフや充実したサポート体制、ショールーム運営などのコストがかかる分、工事の価格に反映されやすくなります。また、工事を進めていくなかで「せっかくならここも一緒に変えましょう」といった提案や、見えない部分の補修が必要になるケースも多く、その結果として追加費用が発生することも少なくありません。見積書を受け取ったときは、「どこまでが基本工事で、何がオプションなのか」「仕様を変更した場合、費用はどのくらい変わるのか」「無料で対応してもらえる範囲はどこまでか」といった点を、なるべく具体的に確認しておきましょう。リフォーム会社は、費用だけを見ると高く感じることもありますが、「トータルで考えると安心感がある」「手間や時間を大幅に減らせる」という価値もあります。
どこまでを自分で考え、どこからをプロに任せたいのか、一度書き出して整理してみると、自分なりの納得感を持って選びやすくなります。
工務店とリフォーム会社の選び方
ニーズに合った業者を選ぶ
工務店にするかリフォーム会社にするかを考える前に、大切なのは「自分は何のためにリフォームしたいのか」をはっきりさせることです。老朽化した設備を新しくしたいのか、間取りを変えて暮らし方そのものを見直したいのか、外壁や屋根を直して建物を長持ちさせたいのか。目的によって、向いている業者は変わってきます。例えば、家全体の構造を見直したい、耐震性や断熱性能をしっかり高めたい、といった場合には、建物の構造に詳しい工務店が向いていることが多くなります。一方、キッチンや浴室、内装のデザインを中心に変えたい場合や、トレンドを取り入れた空間にしたい場合には、リフォーム会社の方が選択肢が豊富で、スムーズに進むケースも多くなります。迷ったときは、工務店とリフォーム会社の両方に簡単な相談をしてみて、「どちらの提案がしっくりくるか」「説明がわかりやすいか」「営業担当と話しやすいか」を比べてみると良いでしょう。リフォームは、工事が終わればそれで終わりではなく、そこからの暮らしがスタートです。事業規模や知名度だけでなく、自分のリフォームに本気で向き合ってくれる姿勢があるかどうかも、しっかり見極めていきましょう。
口コミや実績を確認する
業者選びの際に心強いのが、実際に工事をした人の声や施工事例です。インターネットで会社名を検索したときに出てくる口コミや、地図アプリのレビューは、対応の良さやトラブル時の姿勢などを知るヒントになります。ただし、口コミは良いものも悪いものも感情的な内容が含まれやすいため、「同じ内容の声が複数あるか」「担当者の対応について具体的に書かれているか」など、落ち着いて読み解くことが大切です。また、公式サイトやパンフレットで過去の施工事例を見せてもらうのもおすすめです。ビフォー・アフターの写真と、どんな依頼内容だったのか、どんな工夫をしたのかをセットで確認できると、その会社が得意としているリフォームの方向性がよくわかります。知人や家族の紹介も、安心して相談しやすい選び方のひとつです。実際に依頼した人の体験談を聞けるので、「打ち合わせはどうだったか」「工事中の対応はどうだったか」「完成後の満足度はどうか」といったリアルな感想を参考にできます。気になる業者が複数ある場合は、口コミや実績を比較しながら、「自分が相談したい内容に近い事例があるか」「安心して相談できそうか」をチェックしていきましょう。
見積もりを比較する重要性
リフォームの費用を適正に抑えるためには、見積もりの比較が欠かせません。気になる業者が見つかったら、できれば2〜3社から見積もりを取り、内容を落ち着いて見比べてみましょう。ここで大事なのは、金額の合計だけを比べないことです。材料費、工事費、諸経費などの内訳を確認し、「なぜこの金額になっているのか」を理解することが、後悔しないための大切なステップです。安い見積もりの中には、一見お得に見えても、工事の範囲が狭かったり、必要な補修が含まれていなかったりするケースもあります。逆に高めに見える見積もりでも、保証やアフターサービスが充実していたり、将来のメンテナンスまで考慮した内容になっていたりすることもあります。見積もりを比較するときには、「自分の要望がきちんと反映されているか」「保証やアフターケアについて説明があるか」「間取りの変更や仕様変更があった場合、どのように費用が変わるのか」などを確認しながら、総合的に判断していきましょう。気になる点があれば、遠慮せずに担当者に質問してかまいません。納得したうえで契約することが、結果として満足度の高いリフォームにつながります。
リフォーム契約とトラブル回避のための契約書チェックポイント
業者をある程度絞り込んだら、次のステップは契約です。ここで大切なのが、契約書の内容を丁寧に確認することです。トラブルの多くは、「聞いていた話と違う」「そんな説明は受けていない」という認識のズレから生まれます。契約書は難しい言葉も多いですが、一つひとつ確認していくことで、不安を大きく減らすことができます。特に意識したいのは、次のようなポイントです。
- 工事内容と範囲が、図面や仕様書と合わせて明確に記載されているか
- 工事金額と支払い条件、追加費用発生時の取り決めが書かれているか
- 保証内容(保証期間・対象・免責事項)が具体的に書かれているか
- 工期の開始日・終了予定日、遅れた場合の対応が確認できるか
- 工事中に仕様変更や追加工事が発生した場合の、手続きと費用の決め方が決まっているか
口約束だけで進めると、あとから「言った・言わない」の問題になりがちです。気になる点やわからない点は、その場で質問し、説明してもらった内容をメモしたり、メールで確認したりしておくと安心です。「ここまで細かく聞いていいのかな」とためらう必要はありません。むしろ、丁寧に説明してくれるかどうかは、その業者を信頼できるかを見極める大切なポイントのひとつです。

リフォームを成功させるためのポイント
事前の計画と予算設定
リフォームを成功させるためには、「工事が始まる前の準備」がとても大切です。まずは、リフォームの目的を整理してみましょう。老朽化した設備を新しくするのか、家事動線を良くしたいのか、在宅ワークスペースをつくりたいのか、デザイン性の高い空間にしたいのか。やりたいことを書き出してみると、優先順位が見えやすくなります。次に、現実的な予算を考えます。理想をすべて叶えようとすると、どうしても費用が膨らみがちです。「ここだけは譲れないポイント」と、「できればやりたいけれど予算次第で調整するポイント」を分けておくと、見積もりを見ながら調整しやすくなります。イメージを共有するために、好みのデザインや空間の写真を集めておくのもおすすめです。雑誌の切り抜きやSNSの画像、メーカーサイトの事例など、「こんな雰囲気が好き」「こういう収納に憧れる」と感じるものを集めておくと、工務店やリフォーム会社との打ち合わせがぐっとスムーズになります。「何となく不便」「何となく暗い」と感じているだけでもかまいません。言葉にならないモヤモヤこそ、プロと一緒に整理していくことで、具体的なリフォームの方針につながります。
補足Point
下記コラム「設備おすすめガイド」も、ぜひ併せてご覧ください。

コミュニケーションの重要性
リフォームは、工務店やリフォーム会社との共同作業でもあります。こちらの希望を一方的に伝えるだけではなく、お互いに納得しながら進めていくためには、コミュニケーションが欠かせません。最初の相談のときから、「話をきちんと聞いてくれているか」「難しい言葉をかみ砕いて説明してくれるか」「メリットだけでなく、デメリットも教えてくれるか」といった点を意識してみると良いでしょう。工事が始まってからも、定期的に進捗を確認し、「図面通りに進んでいるか」「現場の状況で変更が必要になっていないか」を共有しておくと安心です。気になることや不安なことがあれば、我慢せずに早めに相談することが大切です。遠慮して言えないまま工事が進んでしまうと、「もっと早く言っておけばよかった」という後悔につながりかねません。電話やメール、メッセージアプリなど、自分にとって連絡しやすい手段を確認しておくのもおすすめです。家族と一緒に住んでいる場合は、家族内でもリフォームの方針を共有しておくと、「思っていたのと違う」というズレを減らせます。工務店やリフォーム会社を、家を一緒につくるパートナーとして捉え、気になることは小さなうちに相談していきましょう。
リフォーム工事の工程管理とスケジュール作成のコツ
工事が始まると、「今どの工程なのか」「いつ頃終わるのか」が気になる場面が増えてきます。全体の流れを事前に把握しておくと、心構えができるだけでなく、生活への影響も予測しやすくなります。一般的なリフォーム工事の流れは、相談・現地調査→プラン・見積もり→契約→着工→中間確認→完了・引き渡しというステップです。住みながら工事をするのか、一時的に仮住まいを利用するのかによっても、スケジュールの組み方は変わってきます。工期の目安や、どのタイミングで水回りが使えなくなるのかなど、日常生活への影響は事前に確認しておきましょう。リフォーム工事をスムーズに進めるためには、要所要所でチェックするポイントを決めておくのがおすすめです。解体が終わったタイミングで構造部分の状態を確認する、下地が見えている段階で配線や配管の位置を一緒に確認する、設備の取り付け時にサイズ感や高さを再確認する、完了前の検査でキズや不具合がないかをしっかり見るなど、工程ごとに意識しておくと安心です。すべてを自分で管理しようとすると大変ですが、「ここだけは一緒に確認したい」というポイントを工務店やリフォーム会社に伝えておくと、スケジュールに組み込んでもらいやすくなります。

工務店とリフォーム会社のトラブル事例
契約内容の不明確さ
リフォームのトラブルで多いのが、「契約時の認識の違い」によるものです。例えば、「この範囲も含まれていると思っていた」「この仕様になると勘違いしていた」「追加費用がかかるとは聞いていなかった」といったケースは、決して少なくありません。こうしたトラブルの多くは、契約書や見積書の内容を十分に確認しないまま工事を進めてしまったことが原因です。工事内容や金額、工期については、必ず書面で確認し、「ここはどういう意味ですか?」と気になる部分はその場で質問しましょう。説明を聞いてもよくわからない場合は、具体的な例や図面を使って説明してもらうと理解しやすくなります。契約後に仕様変更や工事内容の追加が必要になった場合は、口頭の約束だけで進めないことも大切です。変更内容と追加費用を明記した書類を作成してもらい、お互いに確認したうえで進めることで、「そんなはずではなかった」という行き違いを防ぎやすくなります。
工期の遅延とその対策
工期の遅れも、リフォームで起こりやすいトラブルのひとつです。天候不良や資材の納期遅れ、解体してみて初めてわかる劣化の発見など、現場では予想できないことが起こることもあります。ただし、「いつまでに終わる予定なのか」「遅れが出た場合、どう対応するのか」が事前に共有されていれば、不安はぐっと小さくなります。契約前の段階で、工期の目安と、余裕を持ったスケジュールになっているかを確認しておきましょう。工事が始まった後は、定期的に進捗報告をしてもらうことが大切です。予定通り進んでいるのか、遅れが出ているのか、遅れている場合は何が原因で、いつ頃挽回できそうかなどを、その都度共有してもらえると安心です。特に、水回りが使えない期間や、仮住まいが必要な期間が決まっている場合は、生活への影響が大きくなります。気になる点があれば早めに伝え、「この日までにはどうしても使える状態にしてほしい」といった希望も含めて相談していきましょう。
バリアフリー・シニア向けリフォームの実例と提案
最近は、今の住まいで長く安心して暮らすために、バリアフリーやシニア向けのリフォームを検討する人も増えています。バリアフリーリフォームは、転倒のリスクを減らしたり、介護が必要になったときでも動きやすいようにしたりするための工事です。例えば、床の段差をなくす、廊下や階段、トイレ、浴室に手すりを設置する、滑りにくい床材に変える、ドアを引き戸にするなど、日常の動きを少しずつ楽にする工夫が中心になります。特にトイレや浴室、洗面所といった水回りは、転倒リスクが高い場所でもあります。出入り口の段差をなくしたり、出入りしやすい幅にしたり、浴室にベンチや手すりを設けたりすることで、安心感が大きく変わります。将来を見据えた動線計画も重要です。介助が必要になったときに、車椅子での移動がしやすいか、介助する人が立つスペースがあるか、といった観点で間取りや家具の配置を考えていきます。自治体によっては、バリアフリーや省エネリフォームに対して補助金や助成金が用意されている場合もありますので、工務店やリフォーム会社に相談しつつ、行政の窓口や専門サイトで情報を確認しておくと良いでしょう。高齢の家族がいる家庭だけでなく、これから先の暮らしを見据えて少しずつ整えておきたいと考えている人にとっても、バリアフリーリフォームは大きな安心につながります。
補足Point
下記コラム「バリアフリーガイド」も、ぜひ併せてご覧ください。

「どこから手を付ければ良いかわからない」と感じているなら、まずは危険が起こりやすい場所から一つずつ見直していきましょう。

まとめ:自分に合ったリフォーム業者を見つけるために
工務店とリフォーム会社の特徴を再確認
工務店は、建物全体を見ながら地域密着で住まいを支えてくれる存在です。構造や性能に詳しく、長く住み続けるためのリフォームや、大規模な改修にも対応しやすいのが強みです。一方、リフォーム会社は、リフォームに特化した専門性と豊富なメニューが魅力です。最新の設備や内装トレンドに詳しく、デザイン性の高い空間づくりや、部分リフォームにもスムーズに対応しやすくなっています。どちらが優れているということではなく、「自分のリフォームの目的や予算、重視したいポイントに合っているかどうか」が何より大切です。浴室や洗面など特定の場所だけを集中的に整えたいのか、マンション全体をリノベーションしたいのか、一戸建てを長く住み継げるように強くしたいのか。この記事で紹介した視点を思い出しながら、自分に合った業者を絞り込んでいきましょう。
成功するリフォームのための心構え
リフォームを成功させる鍵は、「業者選び」だけではありません。明確な予算と優先順位を決めておくこと、工務店やリフォーム会社とのコミュニケーションを大切にすること、そして想定外の出来事が起きたときにも柔軟に対応できる心構えを持っておくことも重要です。施工中は、どうしても細かな気になる点が出てきますが、その都度相談しながら一緒に解決していければ、完成したときの満足度はぐっと高まります。「こうすればよかった」という後悔を減らすためにも、一人で抱え込まず、プロの力を上手に頼っていきましょう。大きな費用と時間をかけるリフォームだからこそ、「やってよかった」と思える計画にしていきたいものです。少しでも不安や迷いがあるなら、早めに第三者の視点を取り入れてみるのもおすすめです。

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